咳症状に対する当院の診療体制について
咳という症状は、ごくありふれた症状ではありますが、その原因は非常に多岐にわたります。
その中には、カゼ症状の一部である場合から生命に影響あるようなものや重篤な疾患によるものまで数多くのものがあります。
具体的に言えば、大人であれば肺がんや肺炎、結核、その他肺気腫など慢性閉塞性肺疾患(COPD)などどいった呼吸器系の病気、また小児であれば、肺炎や気管支炎、あるいは喘息などが挙げられます。
その他にも、今話題になっている新型コロナウイルスによる肺炎なども挙げられると思います。
当然のことながら、咳症状がある場合、まずはこれらの重篤な疾患がないか否かをチェック(鑑別)することが必要となります。
これらは、いずれも呼吸器系の疾患であり、主に内科の領域に属する疾患です。
言い換えれば、咳にある方に対して胸部の診察(聴診なども含む)を行わずに診断するということは不十分であると言わざるを得ません。
そのため当院では咳症状のある方は、まず内科にて上記疾患の可能性を含めて診察させていただき、それ以外の原因(例えば副鼻腔炎等の後鼻漏などによる咳など)が疑われる場合には、引き続き耳鼻咽喉科での診察もさせていただくという体制をとることによって、幅広い疾患に対応できる体制となっております。
先にも書きましたように、咳の原因は複数の領域(科)にまたがります。
耳鼻咽喉科だけでは、前述の様に命にかかわるような、あるいは入院を要するような重大な疾患の大部分は対応できませんし、また内科のみでも副鼻腔炎等は診察できません。
当院には内科・耳鼻咽喉科の両科があるため、上記の様な重篤な疾患による咳からその他の原因によるものまで幅広い疾患に対応することができます。
上記をご理解の上、咳症状等でお困りの方は一度ご相談ください。